シンブン、シンブン、はなびらのシンブン
奥さま、もうご覧になりまして? 新しい新聞。
今日が創刊日なんですってよ。
え? あらやだ、購読料?
それがねえ、タダなんですって、タダ。
奥さま、お好きでしょう? タダって言葉、
座右の銘にしてらっしゃるの存じてましてよ。
やあねえ、タダだから防災グッズはついてこないんですよ、防災王子は。
ええ、もちろん。ビール券だってついてきませんけど。
でもねえ、噂では女性記者がそれはもう美女揃いだとか・・・。
ね、騙されたと思って試しにちょっと。
ついでに言えば、それはもう見逃せないニュースが満載、
・・・の筈ですから!
シンブン、シンブン、はなびらのシンブン。
って、今ふと頭に浮かんでなんだっけ? って思った。
佐藤さとるのコロボックル・シリーズの二作目
「豆つぶほどの小さないぬ」というお話に出てくるセリフだね。
コロボックルたちが自分たちの手で自分たちの新聞を発行するまでのお話だよ。
ルビ用の一番小さい活字を使って、新聞受けだか牛乳ポストだかの中に
編集局と印刷工場を作るの。
と、同時にタイトルの「小さな犬」の謎を追っていくお話。
この二作目は本当に好きだったなあ・・・。
未読の方には是非にとおすすめします。
by crazy_mam
| 2005-11-01 00:49
| やみくも